トルコ被災地に 神戸市が職員と専門家派遣へ
ことし2月に大地震が発生したトルコの復興に向けて、神戸市は阪神・淡路大震災の経験を生かして建物の耐震化に必要な調査や提言を行うため兵庫県内の大学とともに被災地に職員と専門家を派遣することになりました。
派遣されるのは▽神戸市で建物の耐震化などを担当する職員2人と、▽西宮市にある武庫川女子大学の建築学部の教授3人の合わせて5人です。
5人は12日出国し、地震で大きな被害を受けたトルコのカフラマンマラシュなどにおよそ1週間にわたって入る予定で、11日の記者会見で、派遣のねらいを説明しました。
このうち神戸市の職員は現地の耐震化の施策について聞き取り、阪神・淡路大震災のあとに進めてきた古い建物の耐震改修などについて伝えていきたいということです。
また、武庫川女子大学の教授らは被災地で多くの建物が倒壊した原因を調べるとともに、被害を受けたモスクなどの宗教施設や文化財の復元に向けた調査を行う予定です。
田川浩之教授は「建築方法や柱の強度などを調べ、どういった原因で建物が壊れたのかを明らかにしたい」と話していました。
5人は帰国後に再び記者会見を開き、調査結果を報告することにしています。