積水ハウス 決算 売り上げ・最終利益ともに過去最高
大手住宅メーカーの「積水ハウス」は、ことし1月までの1年間の決算を発表し、省エネ性能が高い住宅の販売が好調だったことなどから、売り上げ、最終的な利益ともに過去最高となりました。
積水ハウスが発表したことし1月までの1年間の決算では、▼売り上げが前の年と比べて13%増えて2兆9288億円、▼最終的な利益が19%増えて1845億円となり、いずれも過去最高となりました。
これについて、会社では、鉄骨をはじめ、資材価格が上昇しているものの、省エネ性能が高い物件など付加価値の高い住宅の販売が好調だったことを要因として挙げています。
そして会社では、来年1月までの1年間の業績予想も公表しました。
この中では、住宅ローン金利の上昇などを背景に主力の北米市場で販売戸数が減少傾向にあることを踏まえて、最終的な利益については伸びが鈍り、1930億円になるという見通しを示しています。
積水ハウスの堀内容介 副会長は9日大阪市内で開いた決算会見で「アメリカの住宅市場は減速傾向にあるが、日本国内の住宅ローン金利は海外と比べてまだまだ低く、国内の市場に強い影響があるとは考えていない」と述べ、国内の住宅市場については底堅く推移するという見方を示しました。