大阪 「こどもホスピス」に10代が楽しめるエリア新設

小児がんなど、命に関わる病気の子どもたちがサポートを受けながら家族や友人と過ごせる、大阪の「こどもホスピス」の施設に、ゲームやカラオケなどができる10代向けのエリアが新たに設けられました。

大阪・鶴見区にある「TSURUMIこどもホスピス」は小児がんや重い心臓病など命に関わる病気の子どもとその家族や友人が看護師などの支援を受けながら遊んだり、学んだり思い思いに過ごせる施設です。
施設ができてから昨年度(令和3年度)末までの6年間におよそ150組が利用したということですが、13歳から18歳までの中高生の利用が特に少なく、今回、施設の一部を改装して10代が楽しめるエリアを新たに設けました。
このエリアには、▼最新のゲームで遊べるパソコンなどが設置された部屋や▼本格的なカラオケ機材を備えた部屋、▼それに化粧ができるよう鏡などが設置されたスペースなどがあります。
血液のがん、悪性リンパ腫の治療を受け、1年ほど前から施設を利用している高校1年生の長井優太さんは「近未来のようなデザインで、これまでの施設のイメージとギャップがあり、驚きました。遊びの選択肢が増えたことで、施設に通う頻度も多くなりました。学校の同級生や近所の友だちを誘って来られると思います」と話していました。
「こどものホスピスプロジェクト」の高場秀樹 代表理事は「10代は子どもから大人になる時期で、保護者との関係だけでなく友人との時間やひとりの時間も重要になる期間だと思います。そうした子どもたちが楽しめる場所になればいいなと思います」と話していました。
施設は宿泊も可能で、来月(4月)からは利用できる年齢の上限をこれまでの18歳から20歳に引き上げるということです。