世界遺産の古墳 歴史研究のため立ち入り調査 大阪 羽曳野

世界遺産に登録され、「応神天皇陵」として宮内庁が管理する大阪・羽曳野市にある古墳で、歴史研究のための立ち入り調査が行われました。

調査が行われたのは、宮内庁が「応神天皇陵」として管理する大阪・羽曳野市にある誉田御廟山古墳です。
5世紀前半に造られたとみられる全長425メートルの国内で2番目に大きい前方後円墳で、4年前(2019年)「百舌鳥・古市古墳群」の一部としてユネスコの世界文化遺産に登録されました。
3日は、日本考古学協会などの研究者8人が古墳を取り囲む内濠(うちぼり)をボートで渡り、天皇が葬られているとされる墳丘の部分で調査を行いました。
研究者は墳丘の周りをおよそ2時間かけて歩き、墳丘の形や周りにある はにわなどを観察したということです。
宮内庁が管理する古墳は立ち入りや調査が厳しく制限されていて、この古墳での調査は2011年に行われて以来2回目です。
今回の調査は研究者らの求めに応じて認められました。
調査をした日本考古学協会の岩本崇 陵墓担当理事は、「公表されている測量図が正しいのかなどを実際に研究者の目で見て確認する必要があった。調査の実現は大きな意義があると思う」と話していました。