近畿地方整備局設置の河川カメラ約260台に不正アクセスか
河川の状況を監視するために国土交通省近畿地方整備局が各地に設置している河川カメラのうち、およそ260台が外部から不正にアクセスされた疑いがあることがわかり、運用を休止しています。
今のところ復旧のメドは立っていないということです。
近畿地方整備局は、近畿地方の2府4県と福井県、それに三重県の一部にあわせておよそ800台の河川カメラを設置していて、国土交通省のインターネットのサイト『川の防災情報』で、映像や画像を公開しています。
近畿地方整備局によりますと、不正にアクセスされた疑いがあるのは、このうち「簡易型」と呼ばれるタイプのカメラ261台で、一般のインターネット回線を使って10分から15分間隔で静止画を送信しています。
ことし1月、回線事業者から「通常と異なる通信量になっている」と連絡があり、確認したところ、外部からアクセスを試みた記録が残っていたということです。
このため、現在はこれらのカメラの運用を休止していて、『川の防災情報』のサイトでも「ただいま調整中です」と表示されています。
一方、残る500台余りの河川カメラは、専用の回線を使っているため、影響は出ていないということです。
現時点では、復旧のメドは立っていないということですが、近畿地方整備局は、セキュリティ対策を強化したうえで早めの再開を目指したいとしています。