万博で実用化期待の「空飛ぶクルマ」 淀川上空を試験飛行
大阪・関西万博の交通手段としても実用化が期待されている「空飛ぶクルマ」の試験飛行が大阪で行われました。
淀川の河川敷で試験飛行を行ったのは、全長と幅がそれぞれ5メートル60センチ、高さが1メートル70センチの、プロペラが16枚ついた2人乗りの機体です。
試験飛行は、「空飛ぶクルマ」の実用化を目指す枚方市と岡山県の中小企業などでつくる団体が行い、重さ80キロの荷物を載せて安全に飛行できるかを検証しました。
無人の機体を遠隔操作してプロペラが回り始めると、機体はゆっくりと浮かんで離陸し、高度30メートルまで上昇しました。
そして、淀川の上空をあらかじめプログラムされた全長およそ1キロのルートに沿って5分間ほど進んだり旋回したりしたあと、再び元の場所まで戻って着陸しました。
「空飛ぶクルマ」は大阪・関西万博の交通手段としても実用化が期待されていて、枚方市によりますと、大阪府内で試験飛行が行われるのは初めてだということです。
試験飛行を実施した、岡山県の中小企業などでつくる一般社団法人「MASC」の坂之上博史 事務局長は、「川の上空を荷物を載せて無事に飛行できたので成功だと思います。今後も試験飛行を積み重ねて万博を目指します」と話していました。