災害発生時の対応を親子で学ぶ 西宮市でアニメの上映会

地震などの災害が発生した時にどうすれば命を守れるのか、親子にわかりやすく伝えるアニメの上映会が兵庫県西宮市で開かれました。

この上映会は、災害時に被災者の救援活動を行っているNPO法人が企画し、西宮市の会場と東日本大震災で被災した岩手県野田村などをオンラインでつないで開かれました。
この中で、阪神・淡路大震災を経験したNPO法人の理事が「1人でも多くの命を救いたい」との思いで制作したというアニメ3本が上映され、地震などの災害が起きたときに気をつけてもらいたいことなどがわかりやすく紹介されました。
アニメでは、地震に遭った昔話の桃太郎がおばあさんにおぶられて避難し、あらかじめ待ち合わせ場所に決めていた神社でおじいさんと落ち合っていました。
このあと、意見交換も行われ、野田村の保育所の職員は「日頃の訓練のおかげで、子どもたちと職員が全員無事でした」などと伝えていました。
6歳の息子とともにアニメを見た西宮市の40代の男性は「津波が来た時に、高台に逃げることや川に近づかないことが大切だという点が印象に残りました」と話していました。
NPO法人「日本災害救援ボランティアネットワーク」の米山清美理事は「子どもたちがアニメを見て、災害の時にどうしたらいいか、少しでも考えるきっかけにしてほしい」と話していました。