奈良 三郷町の保育園 不適切な保育で県などが再発防止求める

奈良県三郷町にある認可保育園で、複数の保育士が子どもの鼻を強くつまんだり、子どもを必要以上にしかったりするなど不適切な保育を行ったとして、県と町はこの保育園に対して再発防止を求めました。

これは7日、奈良県が会見を開いて明らかにしたものです。
それによりますと、去年11月下旬、三郷町にある県の認可保育園の希望ヶ丘第二保育園で3歳児のクラスを担当する保育士が、鼻をマスクで覆わない子どもにいらだって、子どもの鼻を強くつまむなど不適切な行為をしていたということです。
子どもの保護者が保育園に相談して問題が発覚し、県や町が去年12月からことし1月にかけて特別監査などを行い調べたところ、このほかにも、けんかをした子どもを大声でどなって手をたたいたり、必要以上に大きな声で子どもをしかったりするなど複数の保育士が不適切な保育を行っていたことがわかったということです。
県はこうした行為は虐待にあたるとして、今月3日、園に対して再発防止などを求める指導を行いました。
子どもにけがはなく保護者は保育園の謝罪を受け入れたということで県は刑事告発などはしない方針です。
奈良県奈良っ子はぐくみ課の栗田晃治課長は「認可保育園でこのような事態が起き、大変遺憾に思います。二度と起きないよう園に対しての指導、サポートを継続していきたい」としています。

【園“責任者不在”】
県の指導を受けた希望ヶ丘第二保育園は、NHKの取材に対し、「現時点で責任者が不在のため、改めて対応します」としています。