神戸市 教壇経験のない人対象に事前研修強化へ
神戸市教育委員会は、新たに採用する教員の事前の研修を強化しようと、これまで一度も教壇に立ったことのない人を対象に、模擬授業などを含めた数日間にわたる研修を始めることになりました。
神戸市教育委員会によりますと、これまで新たに採用する教員への研修は半日ほどで終わる簡単なものにとどまっていて、一度も教壇に立ったことがない人から「授業の準備やクラスの運営などに不安を感じる」という声が上がっていました。
こうした中、神戸市は、来年度、新たに採用する教員を例年より大幅に増やすことから事前の研修を強化することになりました。
新たに始まる研修は、ことし2月から3月にかけての数日間にわたって行われ、先輩教員などを児童や生徒に見立てて模擬授業を行い、授業のこつやクラスのまとめ方などを教わるということです。
教育委員会は対象となるおよそ260人に受講を呼びかけていて、これまでに8割ほどが参加する意向を示しているということです。
神戸市教育委員会の長田淳教育長は、「これまで新たに採用された教員は新学期が始まってすぐ不安を抱えながら教壇に立たなくてはならなかった。この取り組みによって子どもが学ぶ環境も向上させられると考えている」と話していました。