泉北高速鉄道 子ども運賃 ICカード一律50円に引き下げへ

泉北高速鉄道は、ことし10月から普通運賃を10円値上げすると発表しました。
一方、子ども運賃についてはICカードを利用した場合、一律50円に引き下げ、子育て世帯を呼び込みたい考えです。

大阪・堺市と和泉市とを結ぶ泉北高速鉄道は19日、大人の普通運賃をことし10月から10円引き上げることを明らかにしました。
現在、初乗り運賃は最も安い区間で170円ですが、180円になります。
運賃の値上げは消費税率の引き上げに伴うものを除けばおよそ25年ぶりで、会社では、コロナ禍や沿線の人口減少で収入が減る中、駅へのホームドアの設置や車両の更新などに充てる資金を確保するためとしています。
一方、6歳以上12歳未満の子ども運賃については、ICカードを利用した場合、一律で50円に引き下げます。
例えば、最も運賃が高い和泉中央駅から中百舌鳥駅の区間では、現在は170円の運賃が50円になります。
会社によりますと、こうした取り組みは関西の鉄道では初めてだとしていて、高齢化が進む沿線に子育て世帯を呼び込むねらいがあります。
子ども運賃をめぐっては、東京の私鉄大手の小田急電鉄が去年3月からICカードを利用した場合、一律50円に引き下げています。