新型コロナ対策 中国からの入国者への水際措置強化 関空でも
新型コロナ対策として政府は、中国本土から入国する人への水際措置を強化し、関西空港でも直行便での入国者には出国前72時間以内の陰性証明の提出を求めています。
中国での新型コロナの感染状況を受けて、政府は、中国本土から入国する人などを対象に、先月(去年12月)30日から臨時の水際措置を始めました。
さらに、今月8日からは水際措置を強化し、中国本土からの直行便で入国する人には、出国前72時間以内の陰性証明の提出を求めています。
関西空港では、中国本土から到着した人たち専用の検疫スペースが設けられていて、10日午前、天津からの直行便で到着したおよそ80人がこのスペースに案内され、陰性証明書の確認のあと、ウイルス検査の検体を提出していました。
天津への帰省から戻ってきた兵庫県に住む女性は、「入国までかなり時間がかかりました。中国には旅行で日本に行きたい人もいるし、日本国内でもすでに感染者が多いので、もう少し制限を緩めてほしい」と話していました。
政府は日本と中国を結ぶ直行便について増便を行わないよう、航空会社に要請していて、空港を運営する関西エアポートによりますと、中国本土と関西空港を結ぶ直行便は、直近では週に8往復運航されているということです。
関西空港検疫所は「今月下旬の旧正月の春節で中国本土からの人が増えると予想されるため、対応できるよう体制を強化したい」としています。