兵庫県 全国初「ユニバーサルツーリズム」条例制定目指す

兵庫県は、年齢や障害の有無にかかわらず、すべての人が楽しめる旅行「ユニバーサルツーリズム」を推進する条例の制定を目指していて実現すればユニバーサルツーリズムに特化したものとして全国で初めてだということです。

「ユニバーサルツーリズム」は、年齢や障害の有無などにかかわらず、だれもが気兼ねなく楽しめる旅行のことで、兵庫県は企画や調整を行う専門人材の育成などに取り組んでいます。
県はこうした取り組みをさらに加速させるため近く、関連する条例案を県議会に提出することにしています。
県は条例の制定によって▼点字案内を増やすなど施設内の整備を進めたホテルや旅館を県として推奨する制度を新たに設けるほか、▼受け入れ体制の充実のため施設の従業員が「旅行介助士」や「介護福祉士」の資格を取得する費用を補助するなど支援策を一層拡充したい考えです。
県によりますと条例が制定されれば「ユニバーサルツーリズム」に特化したものとして全国で初めてだということです。
兵庫県の白川智子観光局長は、「高齢や障害を理由に旅行を諦めている人もいるが、2025年には大阪・関西万博も開かれ世界から多様な人が訪れるので、県として誰もが楽しめる旅行ができる環境づくりを進めていきたい」と話していました。