AI 防犯・婚活も 広がる活用 高まる期待

AI=人工知能についてです。
いま、お掃除ロボットや自動運転などさまざまな分野で活用されています。
今回紹介するのは防犯と婚活。
製品やサービスへのAIの活用に期待が高まっています。

【防犯システムに】
立命館大学は大阪・茨木市のキャンパス内の異変をAIが察知し周知する新しい防犯システムを試験的に導入することになり、13日、報道陣に公開しました。
このシステムは、防犯カメラの映像から、人の骨格や動きを読み取って、AIに蓄積された人間の行動データの中から分析し、不審な行動を見つけて知らせます。
13日に茨木市のキャンパスで行われたデモンストレーションでは、大学職員などが構内で倒れたり、けんかしたりするのを見つけるとさっそくアラームを鳴らして周知していました。
立命館大学では、校舎内を掃除ロボットで清掃したり、ドローンでキャンパス内を巡回警備したりとDX=デジタル変革を積極的に進めています。
AI防犯システムの導入について2回生の学生は「監視社会と言えばそうだが、人の目では監視しきれないものもあると思う。このキャンパスは広いので、見落としを防ぐ意味ではAIの活用は良いと思う」と話していました。
立命館大学財務部契約課の久米達也 課長は「塀のないキャンパスのため、地域住民の方が気軽に入ってこられる一方、防犯面では誰でも入ってこられるキャンパスです。警備員の人手不足や人件費も高騰もあり、テクノロジーの力を借りて先進的な事例を発信していきたい」と話していました。

【男女のマッチングも】
少子化が進む中、各地の自治体ではAIを使った婚活マッチングサービスの導入が始まっています。
このうち滋賀県はことし10月から婚活マッチングサービス、「しが結(ゆい)」を始めています。
自分の価値観について112個の質問に答えると、およそ15万件の過去の男女の交際データをもとに相性がいい相手を自動的に提案してくれます。
滋賀県によりますと、まだ結婚にいたったケースはないということですが、これまでに149人がAIを利用し9組がお見合いまで進んだということです。
このサービスは滋賀県以外にもすでに7つの県で導入されているほか、京都府や大分県でも導入される予定です。
サービスを開発したタメニー株式会社の平田恵さんは「これまでの婚活は身長170センチ以上など条件によって相手を選ぶ傾向が強かったが、AIが価値観のあう人をマッチングさせることで可能性が広がると思う」と話しています。
一方、滋賀県によりますと、利用者の半数以上は、AIによるマッチングに頼らずに自分で相手を選んでいるということです。
滋賀県の子ども・青少年局の小森麻由 主任主事は「AIが信用できないという人も一定数いると思いますが、自分では見つけられなかった相性のいい相手をAIの力を借りて見つけられるかもしれません。ぜひよい出会いを『しが結』で見つけていただきたい」と話していました。

【AIに期待が不安を上回る】
AIについてどのような印象を持っているか調べたデータがあります。
消費者庁は2年前、全国の10代から60代までの男女およそ1200人に対し、AIのメリットや利用する際に懸念することなどについて、インターネットで尋ねました。
このうち、AIを使ったさまざまな製品やサービスについて、「期待」と「不安」のどちらが大きいのかを尋ねたところ、最も「期待」が高かったのは▼掃除機や冷蔵庫などの「生活家電」で71.2%でした。
次いで、▼ロボットや対話型アプリの「コミュニケーション」が、62.9%、▼ダイエットやトレーニングを支援する「医療・ヘルスケア」は59.9%でした。
一方、個人の内面やお金に関わる製品やサービスは「期待」の割合が低い傾向がみられます。
ただ、▼転職や恋愛・婚活の「個人・ビジネスマッチング」は「期待」が31.6%で、「不安」が15.8%を、▼資産運用や家計簿の「不動産・金融」は「期待」が33%で、「不安」が20.4%で、いずれも「期待」が「不安」を上回る結果となりました。