俳優の佐藤蛾次郎さん 78歳で死去 大阪府出身
大阪府出身で人気映画「男はつらいよ」シリーズにも出演した俳優の佐藤蛾次郎さんが、10日、東京・世田谷区の自宅で亡くなりました。
78歳でした。
所属事務所の関係者によりますと、死因は虚血性心不全とみられるということです。
警視庁によりますと、10日の午前10時すぎ、東京・世田谷区の住宅の浴室で、この家に住む俳優の佐藤蛾次郎さん(78)が風呂につかった状態で動かなくなっているのを、訪れた親族が発見し、119番通報したということです。
遺体に目立った傷などはなく、その場で死亡が確認されたということです。
所属事務所の関係者によりますと、死因は虚血性心不全とみられるということです。
佐藤さんは1人暮らしで、様子をうかがいに家族が頻繁に自宅を訪れていて、風呂場で見つかった前の日(9日)も、昼前に長男が訪れていたということです。
警視庁が詳しい状況を調べています。
佐藤さんは大阪府出身で、人気映画「男はつらいよ」シリーズなど、さまざまな映画やテレビドラマに出演し、活躍していました。
【佐藤さんの最近の暮らしは】
事務所関係者によりますと、佐藤さんは、俳優だった妻が6年前(2016年)に亡くなってから自宅で1人暮らしをしていたということです。
ここ数年は、自宅で転んだことで腰を痛め、つえをついて生活していたことから外出する機会は減り、最近は仕事も減らしていたということです。
一方で、近くに住む長男が頻繁に自宅を訪れ、様子をうかがっていたほか、友人たちとは連絡を取り合っていたということです。
また、佐藤さんは俳優業のかたわら、妻とともに、東京・銀座などで飲食店を数十年にわたって経営していました。
店では、得意料理のカレーを客にふるまっていたということです。
この店は接客上手な妻と二人三脚で切り盛りしていましたが、妻が亡くなったことや、新型コロナの影響で客足が減るなどしておととし(2020年)、閉めていました。
事務所の関係者は「少し不器用なところもあったが、家族思いで多くの友達にも囲まれていました。亡くなってしまったのが残念です」と話していました。