サッカーW杯スペイン戦を前に 関西各地で盛り上がり

サッカーのワールドカップカタール大会で、日本代表が、2日、スペインと対戦するのを前に、「足の神社」として知られる大阪・豊中市の神社では、訪れた人たちが選手の活躍を祈っていました。

大阪・豊中市にある「服部天神宮」は、足の病になった菅原道真が訪れて祈ったところ、回復したという言い伝えがあり、「足の神社」として知られています。
神社では、1日午前、2日の早朝に行われるスペインとの対戦を前に、日本代表の勝利を祈願する祈とうが行われました。
また、神社の一角には、訪れた人たちが願い事を記した短冊がつるされていて、ワールドカップの期間中は短冊の色が日本代表のユニフォームと同じ青色になっています。
青色の短冊には「堂安選手が活躍しますように」とか、「日本代表サッカーW杯優勝」などと書かれていました。
このほか神社には、日本サッカー協会のシンボルマークになっている3本足の「八咫烏(やたがらす)」が描かれた御朱印もあり、1週間に50枚ほど出ていて人気を集めているということです。
豊中市に住む57歳のサッカーファンの男性は、「今回はけが人が多いので、選手たちにはくれぐれもけがしないように頑張ってほしいです。観戦しながら食べる予定のお菓子を買うなど準備をしています」と話していました。
大阪市から訪れた59歳の男性は、「強豪のドイツにせっかく勝てたので頑張ってもらいたいです。けがをしている人が回復して悔いのない試合ができるようお願いしました」と話していました。
服部天神宮の神職、相川真人さんは「日本代表の皆様が足のけががないように、最善を尽くせるよう、ご祈念申し上げました。明日は応援したいと思います」と話していました。

【フラメンコ教室では】
2日、日本代表がスペインと対戦するのを前に、大阪・西区にあるフラメンコ教室では日本とスペイン、双方を応援する声が聞かれました。
現役のフラメンコダンサーでスペイン国籍のマルタ・バルパルダさん(39)は、11年ほど前から定期的に来日し、大阪・西区阿波座にある教室でフラメンコを教えています。
マルタさんのレッスンはパワフルで本格的だと人気を呼んでいて、1日は参加した11人の生徒に対し、ギターの生演奏にあわせた体の動かし方などを教えていました。
レッスンに来ていた女性3人は、「1対0」で日本がスペインに勝つと予想し、「スペインは強いので、日本代表にはなんとか1点でも入れてほしい、『お願いします』という気持ちです。スペインは大好きですが、日本を応援します。勝ったら朝から踊ります」と話していました。
マルタさんは、「3対1」でスペインが勝利すると予想し、「スペインでは、サッカーは、みんなが仲良くなったり、みんなで喜んだりする社会現象のようなものです。日本には申し訳ないですがスペインに勝ってほしいです。日本も応援しています。負けてしまったら踊るしかありません」と話していました。

【蹴まりの神様に必勝祈願】
サッカーのワールドカップで、日本代表が、2日、スペインと対戦するのを前に、蹴まりの神様がまつられている京都市の神社には、寄せ書きができる大きな絵馬が設けられ、参拝した人たちが次々と応援メッセージを書き込み、勝利を祈願しています。
京都市上京区の白峯神宮は蹴まりの神様がまつられていることで知られ、ワールドカップの歴代の公式ボールも奉納されています。
神社では、サッカーのワールドカップカタール大会に挑む日本代表を応援しようと、11月19日から寄せ書きができる絵馬を設けています。
絵馬は高さ1.2メートル、幅1.8メートルほどで台紙が貼り付けられていて、参拝した人たちは、「日本がんばれ」とか「打倒スペイン」といったメッセージをペンで書き込み、勝利を祈願しています。
メッセージは決勝トーナメント進出がかかったスペイン戦を前に数が増え、台紙は11月29日、2枚目に張り替えられたということです。
神戸市から来た中学2年生の女子生徒は、「毎試合見ていますが、前回のコスタリカ戦は本当に悔しかったので、あしたは勝てるようにしっかり応援したい」と話していました。
白峯神宮の北村友湖 権禰宜は、「集まった応援メッセージが海を越え、日の丸を背負って戦う選手たちの背中を押してほしい」と話していました。

【熊野三山で参拝者が祈願】
サッカーのワールドカップで日本代表が、2日、スペインと対戦するのを前に、日本サッカー協会のシンボルマーク、「八咫烏(やたがらす)」をまつる和歌山県南部の「熊野三山」とよばれる3つの神社には、勝利を祈願する多くの人が訪れています。
和歌山県南部の「熊野三山」と呼ばれる3つの神社は、日本サッカー協会のシンボルマーク「八咫烏」を神の使いとしてまつっていて、ワールドカップの前にはサッカー協会の幹部らが訪れて必勝を祈願しています。
このうち田辺市の熊野本宮大社には、日本代表のユニフォームやボールが飾られていて、ドイツに勝利したあとからサッカーファンが目立つようになったということです。
決勝トーナメント進出をかけた2日のスペインとの試合を前に、1日も多くの参拝者が訪れ、本殿の前で手を合わせて、勝利を祈願していました。
訪れた60代の男性は、「とにかくスペインに勝ってほしい、ぜひ決勝に進んでほしいとそれだけを祈っています」と話していました。
また、新宮市にある熊野速玉大社にも日本代表を応援する人たちがユニフォームを着て訪れ、境内にある「八咫烏神社」で決勝トーナメント進出を祈願しました。
60代の男性は、「ベスト16、ベスト8、もしくは優勝まで頑張ってほしいです。あす試合に勝って、お礼参りに来たいと思います」と話していました。