関西3空港発着の国内線利用者 コロナ感染拡大前の94%に
ことし10月に関西の3つの空港を発着する国内線を利用した人は、あわせて210万人あまりと、新型コロナの感染拡大前と比べて94%ほどの水準になりました。
大阪、関西、神戸の3つの空港を運営する関西エアポートによりますと、ことし10月に3空港を発着する国内線を利用した人は、あわせて210万人あまりとなりました。
空港別にみますと、▼大阪空港の利用者は去年の同じ時期より69%増えておよそ122万2700人、▼関西空港は77%増えておよそ58万3700人、▼神戸空港は82%増えておよそ29万3600人となりました。
これは、感染拡大の影響が出始めたおととし2月以降で最も多く、感染拡大前と比べても94%ほどの水準で、10月に始まった「全国旅行支援」による効果が大きいとみられます。
また、ことし10月に関西空港の国際線を利用した人は、30万人あまりと、前の月に比べて2倍以上に増え、世界的に人の往来が制限されたおととし3月以降で最多となりました。
10月からの水際対策の大幅な緩和が押し上げた形ですが、感染拡大前と比べると、およそ15%にとどまっています。
関西エアポートは、「感染拡大前に国際線の利用者の多くを占めていた中国からの旅行客が戻っていない。中国の動向を注視しながら、人の往来が早期にコロナ前に戻ることを期待している」としています。