自転車の歩道通行を試験的に禁止 相次ぐ接触事故対策で 京都
京都府内の歩道で自転車が歩行者に接触する事故が相次いでいることを受けて、京都府警察本部は、これまで一部で認めてきた自転車の歩道での通行を試験的に禁止する取り組みを始めました。
自転車は、道路交通法で原則として車道を走ることになっていますが、車道が危険なケースなどでは歩道での通行が許可され、京都府内では885の区間で認められています。
しかし、京都市内では道幅の狭い場所などで歩行者に接触する事故が相次いでいることから、京都府警察本部は、▼上京区の烏丸通の京都御苑の西側の1.3キロの区間と、▼西京区の市道の一部 300メートルの区間の2か所で、先週(18日)から段階的に自転車の歩道での通行を1か月前後、試験的に禁止する取り組みを始めました。
22日朝は、烏丸通で通勤時間帯に合わせて警察官16人が歩道に立ち、自転車を車道に誘導したり、自転車を押して歩道を歩くよう呼びかけたりしていました。
警察によりますと、去年(令和3年)までの5年間に京都府内で起きた自転車と歩行者の事故234件のうち、半数以上の118件は歩道で起きているということです。
京都府警察本部 交通戦略室の加藤剛 室長補佐は、「安全性や効果を検証し、今後、自転車を車道に誘導する対策について検討していきたい」と話していました。