スマホかざすと音声で道案内 点字ブロックを設置 神戸

スマートフォンをかざすと音声で道案内をしてくれる点字ブロックが神戸市内の駅から眼科専門の病院までの間に設置され、29日、視覚障害のある人が参加して説明会が開かれました。

この点字ブロックは、視覚障害がある人の歩行をサポートしようと、神戸市の視覚障害者を支援する団体などが設置したものです。
ポートライナーの医療センター駅の構内から目の治療を専門とする神戸アイセンター病院までの40か所に試験的に設置され、突起の部分がマークされた点字ブロックをスマートフォンの専用のアプリで読み取ると音声で道案内をしてくれます。
29日、開かれた説明会には視覚障害のある8人が参加し、スマートフォンを片手に持ちながら、「ここは分岐点です。右が病院の方面です」などと話す音声の案内に沿って駅から病院までゆっくりと歩いていました。
滋賀県守山市から参加した60歳の男性は、「うまく反応しないこともあり、慣れが必要だと感じました。精度があがれば情報が増えていくので、1人で安心して出かけられる可能性が広がります」と話していました。
開発に関わった金沢工業大学の松井くにお教授は「神戸市では再来年、パラ陸上の世界選手権も開かれるので、誰もが安全に歩けるよう、こうした点字ブロックがインフラとして広がってほしい」と話していました。