南海電鉄 来年10月からの運賃値上げを申請

南海電鉄は、鉄道の利用者がコロナ禍前の水準に戻ることが見込めないとして、来年(2023年)10月から運賃を値上げする考えを明らかにしました。

南海電鉄では、ケーブルカーを除く全線で来年10月から運賃を値上げする方針を決め、国土交通省に申請しました。
普通運賃の値上げ幅は平均で9%で、初乗り運賃を今の160円から180円に引き上げます。
利用者が多い区間で見ると、▼難波駅と堺駅の間は今の260円から290円に、▼難波駅と、和歌山市駅や関西空港駅の間は今の930円から970円に値上がりします。
また、通勤や通学定期も値上げします。
南海電鉄による値上げは、消費税率の引き上げによるものを除けば28年ぶりとなります。
これは、少子高齢化の進展やコロナ禍による在宅勤務などの定着を背景に、利用者がコロナ禍前の水準に戻ることは見込めない一方、車両の更新やバリアフリー対応などの投資が増えることが予想されるためです。
会社では、値上げによって年間およそ43億円の増収を見込んでいます。
南海電鉄 鉄道営業本部 上田典生 統括部長は「輸送人員の減少は一時的ではなく、今後もコロナ禍前の水準に回復することは厳しいとみている。お客様にはご負担をおかけしますが、理解していただきたい」と話していました。
関西では、JR西日本や私鉄各社も来年春からの運賃の値上げを決めています。