大阪 枚方市が実証実験 無償の生理用品 市役所のトイレに
女性の生理に伴う負担を軽減しようと、大阪・枚方市で無償で使える生理用品を市役所のトイレに置いておく実証実験が行われています。
この実証実験は、生理に伴う負担を軽減し、身体的な性差への理解も深めてもらおうと、枚方市役所の女性用トイレと多目的トイレで10月3日から行われています。
生理用品は、個室内で、専用の段ボール製の箱に入った状態でおかれていて、無償で引き出して使うことができます。
実証実験は11月末まで行われる予定ですが、市によりますと、すでに最初の5日間だけであわせておよそ900個の利用があったということです。
枚方市では、ことし6月から9月にかけてもアプリを登録したスマートフォンをかざして生理用品を受け取れる機械を市役所のトイレに設置する実証実験を行ってきました。
市では、一連の取り組みを通じて、生理用品の効果的な配置方法について検証し、来年度の導入について検討したいとしています。
枚方市人権政策室の中村希実子課長代理は、「今回の取り組みを通じて、女性の生理や身体的な性差について多くの人に考えてもらうきっかけにしてほしい。将来的にはトイレットペーパーと同じように、必要な時に生理用品を受け取れる仕組みを目指したい」と話していました。