本堂が国宝の寺で貴重な掛け軸を虫干し 滋賀 湖南

本堂が国宝に指定されている滋賀県湖南市の寺で、ふだんは公開されていない貴重な掛け軸を干して湿気を払う虫干しの作業が行われました。

湖南市にある長寿寺は、奈良時代に創建され、鎌倉時代に建て直されたと伝えられる本堂が国宝に指定されています。
寺では、収蔵している貴重な掛け軸をカビや虫食いから守るため、空気が乾燥する秋の時期に掛け軸を風にさらして湿気を払っています。
12日は、寺の住職や地元の人たちが、ふだんは公開されていないおよそ40本の掛け軸を寺の宝物殿から運び出し、専用の台につるして干しました。
このうち、室町時代に作られたとされる「地蔵曼荼羅(じぞうまんだら)」は、縦1メートル35センチ、横85センチほどの絹の布に、およそ1万2000体の地蔵菩薩が描かれていて、中心に座る大きな地蔵菩薩は6本の腕を持ち、世の人たちの苦しみを救う様子を表現したとみられています。
長寿寺の藤支良道 住職は、「地元の人たちと守ってきた宝物でもあるので、今後も大切にしながら、次の世代にちゃんと引き継げるように守っていきたい」と話していました。