但馬杜氏がよい酒造りと安全祈願 兵庫県香美町

日本酒の仕込みが本格化するのを前に、西日本各地の酒蔵で酒造りを行う「但馬杜氏」と呼ばれる職人たちが兵庫県香美町の神社に集まりよい酒造りと安全を願いました。

雪が多く降る但馬地域では、秋の農繁期が終わると、兵庫・灘や京都・伏見、それに広島・西条など、西日本各地の酒どころに杜氏として働きに行く習慣が古くからあり、独自の酒造りを継承する貴重な職人集団「但馬杜氏」として知られています。
4日、香美町村岡区の黒野神社で行われた安全祈願祭には、地元・兵庫をはじめ西日本各地の酒蔵で働く杜氏などおよそ30人が参加し、神職が今シーズンの安全とよい酒ができるよう願ったあと、参加者にお守りを授けました。
鳥取県の酒蔵に働きに行く新温泉町の男性は、「神事を終え心が引き締まる思いです。半年間、酒造りにどっぷりつかる生活になりますが、全国に通用するよいお酒を造ってきます」と話していました。
但馬杜氏組合の組合長で、地元の酒蔵の杜氏の松本幸也さんは、「コロナの影響もあって日本酒の需要も落ち込み厳しい状況ですが、酒蔵ごとに工夫をしてすばらしい酒を造っています。しばらくすると新酒の時期になるので但馬杜氏が醸した酒を多くの人に味わってもらいたい」と話していました。