えん罪被害なくせ 支援団体がクラウドファンディング
えん罪の被害をなくそうと、無実を訴える人たちをDNA鑑定などの科学鑑定によって支援する大学教授や弁護士などでつくる団体が、活動資金を募るクラウドファンディングを始めました。
えん罪被害をなくそうと、クラウドファンディングを始めたのは、大学教授や弁護士などおよそ50人でつくる団体「イノセンス・プロジェクト・ジャパン」で、3日、大阪市内で記者会見を行いました。
団体は、6年前に「えん罪救済センター」として設立され、これまでにえん罪を訴える人の7つの事件でDNA鑑定といった科学鑑定や供述の分析などの支援を無償で行っていて、このうち2件で無罪が確定したということです。
団体は、公益法人の認定を受けて活動を広げるため資金を募ろうときのう正午からクラウドファンディングを始め、およそ4時間で目標金額の200万円を達成しました。
今月末まで、目標を500万円に引き上げて募るということです。
会見を行った西愛礼弁護士は「これまでの活動はボランティアだったが、資金を募りえん罪に苦しむ人を救えないということがないようにしていきたい」と話していました。
また、団体の代表で認知科学が専門の立命館大学の稲葉光行教授は、「活動を知ってもらうとともにより公平公正な司法制度を実現するための改革につなげていきたい」と話していました。