男性向け化粧品 関心高まる 大阪 デパートに特設売り場も

男性でも肌荒れなどを気にする人が増える中、大阪市内のデパートでは男性向けの化粧品を集めた催しが行われています。

この催しは、コロナ禍の長期化でマスクによる肌荒れなどを気にする男性や、SNSで自分の姿を投稿する若い男性が増えていることを受けて、大阪のデパートが企画しました。
会場には、国内外のメーカー10社が手がける男性向けの化粧水や乳液といった基礎化粧品のほか、メーキャップ商品など男性向けの商品を中心に、およそ200種類が販売されています。
企画したデパートでは、男性客から「店員も客も女性が多く、売り場に入りづらい」という声が寄せられたことを踏まえて、今回は、男性の店員を多く配置したほか、期間中には、男性の美容師やモデルが化粧品を紹介する日も設けたということです。
高島屋大阪店の袁正記 営業政策担当課長は、「男性の化粧品の購入は増えているが、売り場に来ることに恥ずかしさを感じている方もいる。まずはこの会場に気軽に立ち寄ってほしい」と話していました。
この催しは、大阪・中央区にある「高島屋大阪店」で来月(9月)6日まで開かれています。

【近鉄は紳士服売り場展開】。
男性用の化粧品、メンズコスメの販売を伸ばそうという試みは、ほかのデパートでも広がっています。
近鉄百貨店あべのハルカス近鉄本店では、17日から開いている紳士服売り場の一角にメンズコスメの特設コーナーを設けています。
この店では、化粧品は2階を中心に販売していますが、店員も来店客も女性が多いことから、メンズコスメのコーナーは男性が気兼ねなく入れるよう紳士服売り場がある7階に設けました。
売り場では、化粧水や香水、洗顔料など40の商品をそろえています。
店によりますと、▼若い男性が自分で使うために購入するほか、▼20代の女性が父親へのプレゼントとして買っていく様子も見られるということです。
近鉄百貨店あべのハルカス近鉄本店の新田千恵美さんは、「女性用コスメのフロアだと男性は入りづらいうえに、メンズコスメを見つけるのに時間がかかってしまう。フロアを分けることで購入につなげやすくなる効果を期待している」と話していました。

【市場は拡大】。
男性の美容への意識の高まりを背景に、近年では、ネット通販を中心に新しいブランドの参入が進んだほか、ビジネスマンを意識した洗顔料などの販売が伸びたことから、メンズコスメの市場は拡大してきました。
調査会社の「富士経済」によりますと、ことし(2022年)のメンズコスメの市場規模は1583億円の見込みで、10年前と比べると、40%余り増えています。
今後の市場拡大を見越して、異業種からの参入も相次いでいて、このうち、大手飲料メーカーの「サントリーホールディングス」の子会社はことし3月、初めて男性向けのスキンケア事業に参入しました。
ミドル層をターゲットに、ウイスキーの熟成に使用する「たる」から抽出した成分を使った、化粧水や乳液などの機能を持つ「オールインワン」の商品を発売するなど、各社による競争が激しくなっています。