60万冊の古本 京都の下鴨神社で「納涼古本まつり」始まる

世界遺産に登録されている京都の下鴨神社で、およそ60万冊の古本を集めた恒例の「納涼古本まつり」が11日から始まりました。

「納涼古本まつり」は、京都市左京区にある下鴨神社の「糺の森」でこの時期に開かれている恒例の催しで、京都や大阪を中心に、関西の26の古書店が出店しています。
古文書から現代の小説や漫画まで、あわせておよそ60万冊の古本がところ狭しと並べられ、中には、20万円以上の値段が付いた江戸時代の武術に関わる巻物など、貴重な資料もあります。
また、児童向けの絵本や図鑑なども豊富で、夏休み中の親子連れなども多く訪れています。
この催しは、新型コロナの影響で、おととしは現地での販売が中止されたものの、去年から感染対策をとって再開され、訪れた人たちは、境内を流れる川のそばで涼しさも感じながら、お目当ての本を探していました。
広島市から子どもと訪れたという男性は「子どものころに読んだ図鑑や特撮ヒーローの雑誌などをわが子にも読んでもらいたくてここに探しにきました。ネット上では売っていないものもそろっているし、夏休み中の子どもたちも楽しめています」と話していました。
この「納涼古本まつり」は今月16日まで開かれています。