大阪ほんま本大賞に高田郁さんの「ふるさと銀河線 軌道春秋」

関西の人に読んでもらいたい本を関西の書店などが選ぶ「大阪ほんま本大賞」に兵庫県宝塚市出身の作家、高田郁さんの「ふるさと銀河線 軌道春秋」が選ばれ25日から関西各地の書店に特設コーナーが設けられています。

「大阪ほんま本大賞」は本を通じて関西の魅力を知ってもらおうと、地元の書店や問屋などで作る実行委員会が、毎年、関西にゆかりのある1冊を選んでいるものでことしで10回目です。
25日発表されたことしの大賞は、高田郁さんの「ふるさと銀河線 軌道春秋」で、大阪環状線の駅にある立ち食いそば屋や、阪神間の沿線を走る電車などを舞台に人情味あふれる物語が描かれています。
大阪・北区の紀伊國屋書店梅田本店では、売り場の一角に特設コーナーを設け、受賞を知らせる案内板などとともに受賞作をずらりと並べて本の魅力をアピールしていました。
訪れた60代の女性は、「身近な文化を知れるのかなと期待しています」と話していました。
実行委員を務める紀伊國屋書店の百々典孝さんは、「受賞作は短編でうち2編が大阪の物語なので景色や街のにおいが伝わってくると思います。小説を読んで楽しみながら関西のよさを味わってほしいです」と話していました。
関西の書店では25日から半年間、受賞作を広くアピールしていくということです。