安倍元首相銃撃 容疑者母“旧統一教会に迷惑かけ申し訳ない”

安倍元総理大臣が奈良市で演説中に銃で撃たれて死亡した事件で、逮捕された容疑者の母親が「世界平和統一家庭連合」、旧統一教会に迷惑をかけて申し訳ないという趣旨の話をしていることが、親族への取材でわかりました。
容疑者は、この宗教団体に恨みを募らせて事件を起こしたとみられ、警察はさらに詳しいいきさつを調べています。

今月(7月)8日、奈良市で演説をしていた安倍元総理大臣が銃で撃たれて死亡した事件で、警察は、奈良市に住む無職、山上徹也容疑者(41)を逮捕して殺人の疑いで捜査しています。
容疑者は「母親が旧統一教会にのめり込み、多額の寄付をするなどして家庭生活がめちゃくちゃになった」と供述していて、恨みを募らせた末に安倍元総理大臣が近しい関係にあると思って事件を起こしたとみられています。
容疑者の母親は検察の聞き取りに対して、今回の事件で旧統一教会を批判にさらして迷惑をかけてしまい申し訳ないという趣旨の話をしていることが、立ち会った親族への取材でわかりました。
親族によりますと、検察の聞き取りはこれまで2回行われていますが、母親は質問を受けて答え始めるまで10分以上かかることもあったということです。
また、事件前、母親は「死んだ夫の霊がさまよっていて、献金するとしかるべき所におさまる」と話していて、息子である容疑者と献金をめぐっていさかいがあったということです。
警察は、母親と宗教団体の関係を含め、さらに詳しいいきさつを調べています。
「世界平和統一家庭連合」、旧統一教会はNHKの取材に対し、「当法人が十分に支えきれなかったことを率直に認めざるをえません。山上家庭を襲った悲劇に対しては哀憐の情を(あいれん)を禁ずることができません」などとコメントしています。