京都 下鴨神社で「みたらし祭」 池に足浸し けがれ清める
京都の下鴨神社で境内の池に足を浸してけがれを清める「みたらし祭」が22日から始まりました。
世界遺産に登録されている京都市左京区の下鴨神社では、毎年、この時期、伝統行事の「みたらし祭」が行われています。
平安時代、貴族が境内の御手洗(みたらし)池に足を浸し、けがれを払ったことがはじまりで「足つけ神事」と呼ばれ、親しまれています。
初日の22日は、家族連れなどが訪れ、深さ10センチほどの池を50メートルほど、足を浸したまま歩き、火をつけたろうそくを池の端に設けられた社に供えていました。
池の水は井戸からくみあげたわき水で水温は15度ほどということで、訪れた人たちは浴衣やズボンのすそをひざ上までたくし上げてひんやりとした感覚を楽しんでいました。
一方、新型コロナの感染が拡大していることから、神社は、参加している人に、屋外であってもマスクを着用するよう呼びかけていました。
下鴨神社の大塚高史 権祢宜は、「古来から水には、清めるという意味があり、けがれを流して、1年を無病息災で過ごしていただきたいです」と話していました。
「みたらし祭」は、今月(7月)31日まで行われます。