選挙への関心を 若者の投票促す取り組み広がる

参議院選挙では若い世代の投票率が低下傾向にあります。2015年に選挙権が得られる年齢が18歳に引き下げられましたが、10代の投票率は、▼引き下げ以降、初めての国政選挙となった2016年の参院選は46.78%と半数近くが投票に行きましたが、▼その3年後、前回2019年の参院選では32点28%と、大きく低下しています。大阪・和泉市の大学では、学生に投票への関心を持ってもらおうと、授業が行われました。

【選挙への関心を 大学で授業】。
この授業は、大阪・和泉市にある桃山学院大学が企画したもので、法学部の1年生14人が参加しました。
この中では、若者を中心に投票率が低下していることへの対策として、投票に行かないと罰金などを課せられる仕組みを日本で導入するべきかどうかについて、学生が賛成派と反対派に分かれて議論しました。
賛成派に立った学生は、「強制的にでも選挙に行き、自分が投票したことで政治が動いたという成功体験が必要だ」と述べていました。。
一方、反対派に立った学生からは、「どのような国にしてほしいという考えを持って投票しなければ、多くの人が政治に参加している状況とは言えない」などという主張が出されていました。
授業のあと、参加した学生は、「今回の授業を通して改めて一票の大切さを学ぶことができました。今度の参議院選挙には投票に行こうと思います」と話していました。
桃山学院大学法学部の田中志津子 学部長は「学生には、主体的に選挙に行ってほしいと思い、授業を行うことを決めました。今後も学生が選挙に参加しやすい環境作りを続けたいです」と話していました。

【投票証明で割り引き広がる】。
若者の選挙への関心を高めてもらおうと、投票を済ませたあとに飲食店などで割り引きを受けられる取り組みが広がっています。
このうち、大阪・高槻市にあるカレー店が導入したのは「センキョ割」です。
この店では、投票が締め切られた今月(7月)10日の午後8時から24日までの間に、投票したことを証明する書類を提示すると、▼30歳未満の人にはカレー1杯を半額にするほか、▼30歳以上の人にはトッピング1品を無料でサービスすることにしています。
30歳未満の人には割り引きの幅を大きくしたことについて、この店では、より若い人に投票や政治への関心を持ってもらうねらいがあるといいます。
「グーグー藤カレー」の藤田健人 店長は、「選挙の投票率が低いことを知っているが、自分にも何か協力できることはないかという思いで割り引きを始めました。政治に無関心であっても、無関係で暮らすことはできないと思うので、この取り組みを通じて、まずは1人でも多くの人に関心を持ってもらいたい」と話していました。