雨も少ない 生活支えるダム・びわ湖はいま

暑いだけなく雨も降っていません。
ことしの梅雨は過去最も短いわずか2週間で、この60日間で見ると降水量が平年の半分以下のところもあります。
この先も雨が少ないことが予想されていて、気になるのが水不足です。
生活に影響はないのか、各地のダムやびわ湖の状況を調べました。

【水資源機構“少雨続けば取水制限も”】。
ダムやびわ湖の施設を管理する水資源機構は「ただちに生活への影響はないものの、雨が降らない状態が続けば取水制限などもありえるので、日頃からの節水をお願いしたい」としています。
独立行政法人「水資源機構」によりますと、関西で管理している淀川水系の7つのダムのうち、貯水率が下がっているのが、大阪・池田市や兵庫県川西市などおよそ45万人の生活を支える一庫ダムで、29日の貯水率は73%と、平年と比べて24ポイント低くなっています。
このまま全く雨が降らない状況が続いた場合、7月上旬には取水制限を検討する60%まで下がる計算だということです。
一方、大阪や兵庫のおよそ1150万人が給水の対象になっている「高山ダム」は29日の貯水率は91%で、平年(92%)とほぼ変わらないということです。
また、滋賀県をはじめ京都、大阪、兵庫のおよそ1450万人の生活や産業を支えるびわ湖の水位は現在、マイナス21センチとなっています。
この時期は、洪水に備えて水位をマイナス20センチで管理することになっていて、渇水状態にはなっていないということです。
びわ湖では、マイナス65センチまで水位が低下した場合、滋賀県などが渇水対策を検討し始めることになっています。
水資源機構 関西・吉野川支社淀川本部の犬童眞二 課長は「梅雨の雨を期待していたが降水量が少なかったので非常に危機感を持っている。ただちに生活に影響が出るとは考えていないが、雨が降らない状態が続けば断水や取水制限の可能性はゼロではない。日頃からの節水を心がけていただきたい」と話しています。

【大阪府管理ダムも貯水率低下】。
大阪・河内長野市と富田林市の水道の水源となっている河内長野市の滝畑ダムは29日の時点で貯水率が50.6%と、平年の6月の平均と比べて、およそ40ポイント低くなっているということです。
管理する大阪府によりますと、貯水率が40%を下回れば取水制限を行うということです。
河内長野市と富田林市では、取水制限が行われても淀川などほかの水源からの供給があるためただちに生活への影響が出るわけではないとしています。

【淀川 過去の取水制限】。
淀川では過去に平成6年、12年、14年の3度にわたって取水制限が行われました。
このうち、平成14年の取水制限は9月以降、100日余り、大阪市は「渇水対策本部」を立ち上げ、市民や事業所などに節水への協力を呼びかけました。

【近畿 農作物や水の管理などに十分注意】。
異例の短い梅雨となった近畿地方では先月(5月)以降の雨の量が、平年の半分程度になっているところがあります。
今後10日程度も、まとまった雨が降る可能性は小さい見込みで、気象台は農作物や水の管理などに十分注意するよう呼びかけています。
大阪管区気象台によりますと、近畿地方は5月上旬ごろから、低気圧や前線、それに湿った空気の影響を受けにくかったため、降水量が少ない状態が続いています。
5月1日から6月27日までの降水量は、平年と比べて、▼兵庫県姫路市で54%、▼京都府舞鶴市で58%、▼大阪市が61%、▼神戸市と兵庫県豊岡市でいずれも63%、▼和歌山市で66%、▼奈良市で78%などとなっています。
気象台によりますと、今後10日程度は高気圧に覆われて晴れる日が多く、まとまった雨が降る可能性は小さいということで、農作物や水の管理などに十分注意するよう呼びかけています。