近畿梅雨明け 統計開始以降最も早く 猛暑日続く 熱中症警戒

近畿地方では、28日、統計を取り始めてから最も早い梅雨明けが発表されました。
日中の最高気温は、兵庫県豊岡市で36.7度に達するなど各地で猛暑日が続いています。
29日も猛烈な暑さが予想されていて、引き続き熱中症に警戒が必要です。

28日の近畿地方は高気圧に覆われて晴れ、大阪管区気象台は28日午前11時、「近畿地方が梅雨明けしたとみられる」と発表しました。
近畿地方の梅雨明けは、去年より19日、平年より21日、いずれも早くなりました。
統計を取り始めた昭和26年以降これまで、最も早かったのは昭和53年の7月3日で、このまま確定すれば過去最も早い梅雨明けとなり、梅雨の期間も14日間と最も短くなります。
梅雨明けした28日の近畿地方は各地で気温が上がり、日中の最高気温は、▼兵庫県豊岡市で36.7度、▼滋賀県東近江市で35.7度、▼滋賀県彦根市と京都府舞鶴市、奈良県上北山村で35.6度など各地で猛暑日となりました。
29日も猛烈な暑さとなる見込みで日中の最高気温は、▼兵庫県豊岡市で38度、▼京都府舞鶴市で36度、▼京都市と奈良市、大津市で35度、▼大阪市と和歌山市で33度と予想されています。
京都府では29日、熱中症の危険性が極めて高くなるとして近畿地方でことし初めて熱中症警戒アラートが発表されました。
梅雨明け直後は多くの人が暑さに慣れていないため、熱中症のリスクが高くなります。
引き続き熱中症に警戒し、▼外出はなるべく避ける、▼こまめに水分を補給する、▼我慢せず冷房を適切に使用する、▼屋外で会話が少ない場面などではマスクを外すなど、対策をとってください。

【熱中症に警戒 大雨も】。
統計史上最も早い梅雨明けとなった近畿地方。
気象台は今後の警戒ポイントとして「熱中症」と「大雨」の2つを挙げました。
オンラインで記者会見した大阪管区気象台の依岡幸広 主任予報官はまず、熱中症について、「7月上旬ごろまでは太平洋高気圧に覆われて暑い日が続き、特に、この先1週間程度は各地で猛暑日になる。体がまだ暑さに慣れていないことから、梅雨明け直後は熱中症のリスクが高まる。屋外で活動する人はこまめに水分を補給したり休憩をとったりするほか、室内にいる人も冷房を使って涼しい環境で過ごしていただきたい」と警戒を呼びかけました。
その一方、今後の大雨について依岡主任予報官は「一時的に前線が南下したり、日中の気温の上昇によって大気の状態が不安定になったりして局地的に大雨が降ることも考えられる。梅雨が明けたからといって気を緩めず、気象台が発表する最新の気象情報を確認して備えてほしい」と述べました。

【農作物や水の管理など十分注意】。
異例の短い梅雨となった近畿地方では先月(5月)以降の雨の量が平年の半分程度になっているところがあります。
今後10日程度もまとまった雨が降る可能性は小さい見込みで、気象台は農作物や水の管理などに十分注意するよう呼びかけています。
大阪管区気象台によりますと、近畿地方は5月上旬ごろから、低気圧や前線、それに湿った空気の影響を受けにくかったため降水量が少ない状態が続いています。
先月1日から今月27日までの降水量は平年と比べて、▼兵庫県姫路市で54%、▼京都府舞鶴市で58%、▼大阪市が61%、▼神戸市と兵庫県豊岡市でいずれも63%、▼和歌山市で66%、▼奈良市で78%などとなっています。
気象台によりますと、今後10日程度は高気圧に覆われて晴れる日が多く、まとまった雨が降る可能性は小さいということで、農作物や水の管理などに十分注意するよう呼びかけています。