火葬場工事めぐり不正か 入札妨害事件関係先で御所市役所捜索

奈良県御所市が発注し市内の建設会社などのグループが24億円余りで受注した新しい火葬場を建設する工事の契約をめぐり、大阪地検特捜部が23日、入札妨害事件の関係先として市役所を捜索したことが関係者への取材で分かりました。

関係者によりますと、御所市役所は23日、公契約関係競売入札妨害事件の関係先として入札を担当する課や新しい火葬場の建設事業を担当する課を中心に大阪地検特捜部から捜索を受けたということです。
御所市が発注した新しい火葬場の建設工事は、おととし(令和2年)7月、市内の建設会社と京都市の設計会社など3社のグループが24億6600万円余りで受注しましたが、工事の契約をめぐって、不正があった疑いがあるとみられています。
市によりますと、業者の選定は、価格や提案力を総合的に評価する「プロポーザル方式」で行われ、去年4月から建設工事が始まっています。
関係者によりますと、特捜部は22日、設計会社の奈良県橿原市にある関係先も捜索していて、押収した資料を分析するなどして工事の契約の詳しいいきさつを調べるものとみられます。

【市長“突然で驚いている”】。
大阪地検特捜部から捜索を受けたことについて、御所市の東川裕 市長は「突然の家宅捜索に驚いております。詳細を把握しておらず、捜査中でもありますので、コメントは差し控えさせていただきますが、捜査には全面的に協力させていただきます」とコメントしています。

【設計会社“コメントは差し控える”】。
京都市の設計会社は奈良県橿原市にある関係先に捜索が入ったことについて「詳しい状況がわからないので、コメントは差し控えます」としています。

【建設会社“対応できない”】。
御所市の建設会社はNHKの取材に対し、「担当者がいないので対応できない」としています。

【火葬場建設工事とは】。
奈良県御所市のホームページによりますと、市内にある公営の火葬場は58年前(昭和39年)に建てられ、老朽化のため、市内に新たに建て替える工事が進められています。
建設工事は、市内の建設会社や京都市の設計会社など3社のグループが24億6600万円余りで受注し、おととし7月に工事や管理の契約を市と結びました。
火葬場の建物は鉄筋コンクリート2階建てで、建築面積はおよそ1890平方メートル、火葬炉が3つのほか、動物用の炉も1つ設置される予定です。
去年4月から建設が進められ、来年(令和5年)4月から稼働する予定です。