忍者の里 甲賀市で忍術書の基となった書の写本初めて見つかる

忍者の里として知られる滋賀県甲賀市で、これまでに知られていた忍術書の原典とされる忍術書を江戸時代に書き写したとみられる写本が新たに見つかり、専門家は「当時の忍者の姿を知る上で、大変意義のある発見だ」と話しています。

甲賀市などは19日、会見を行い、江戸時代の1748年に書き写されたとみられる忍術書、「間林清陽(かんりんせいよう)」の写本が新たに発見されたと発表しました。
「間林清陽」は、これまで忍者の手引き書として世に出回っていた「万川集海(ばんせんしゅうかい)」とよばれる忍術書の基になるものとされ、その存在や内容が確認されたのは初めてだということです。
発見された写本は手書きの40ページの冊子で、まきびしの作り方や夜に刀を使う場合の注意点など、忍者の具体的な戦術について、記されているということです。
忍者の研究をしている甲賀市に住む男性が去年12月、市内の自治会が管理している蔵の物品リストを確認していたところ、写本を発見し、専門家に調べてもらって判明したということです。
国際日本文化研究センターの磯田道史教授は「これまで名前だけは知られていた忍術書の存在を初めて確認できた。今後の研究で、当時の忍者のリアルな姿を知る上で、大変意義のある発見だ」と話していました。
市は、発見された忍術書の写本のコピーを、市の観光施設で公開する方針です。