大阪府内の特別支援学校 4割でクラス人数基準超え

障害のある子どもたちが学ぶ大阪府内の特別支援学校のうちおよそ4割で1クラスの児童・生徒数が国の基準より多くなっていることが、府への取材で分かりました。大阪府教育委員会は「どのような整備が必要か調査を進め、できるだけ早く解消したい」としています。

特別支援学校は個々の特性にあった指導が受けられることなどから入学希望者が増加していますが、これに対応する施設の整備が追いついていないとされています。
国がことし3月に公表した調査では、全国で3700あまりの教室が不足していて、このうち大阪では500あまりの教室が不足し、全国の都道府県で最も深刻になっています。
この教室不足にともなって、大阪では府内の特別支援学校49校のおよそ4割にあたる21校で児童・生徒数が国の基準より多くなっているクラスがあることが府への取材でわかりました。
このうち、大阪・生野区の生野支援学校では、小学部から高等部まで46あるクラスのうち8割近くにあたる35クラスが基準より多い児童・生徒数となっています。
この結果、障害の程度に応じてグループ分けした授業を行うことが難しくなっていて、学びにも影響が出ているということです。
1クラスの人数についての国の基準は、去年、新たに定められたもので来年施行されますが、「可能なかぎり速やかに基準を満たすよう努めること」とされています。
大阪府は、特別支援学校に通う子どもの数が今後も増加するとみていますが、学校の新設などが決まっているのは一部の地域に限られ、教室不足解消の見込みは立っていません。
大阪府教育委員会の橋本正司教育長は「子どもたちにとっては窮屈な教育環境に詰め込まれているということになると思う。どのような整備が必要か調査を進め、できるだけ早く解消したい」と話しています。