羽曳野の小学校 VR技術を活用し動物愛護を学ぶ教室

子どもたちが動物とのふれあいかたを学び、命の大切さについて考えるきっかけをつくりたいと、VR=バーチャルリアリティの技術を活用した動物愛護教室が、大阪・羽曳野市の小学校で開かれました。

この動物愛護教室には市立西浦小学校の6年生、およそ60人が参加し、VRを活用した教材が使われました。
専用のゴーグルとヘッドホンをつけると、仮想の空間に犬や猫などが現れ、鳴き声も聞こえるようになります。
子どもたちは、はじめは、小さな犬や猫たちを見下ろすように接していましたが、視点が切り替わって犬や猫の目線になると人が非常に体が大きい生き物に見えることがわかりました。
このため、犬と接するときは低い姿勢をとったほうが、おびえさせずにすむことなどを学びました。
男子児童の1人は「犬や猫の気持ちがわかりました。多くの人がこうした授業を受けたほうがいいと思います」と話していました。
大阪府や専門家によりますと、鳥インフルエンザなどの影響でニワトリやウサギなどの動物を飼育する学校は減少傾向で、こうした動物と子どもたちがふれあう機会も減っているということです。
大阪府動物愛護管理センターの岡本正和 主査は、「動物にさわったことがないという子が増えています。VR教材をきっかけに、実際に動物とふれあい、命の大切さについても考えを深めてほしい」と話していました。

【“動物とのふれあいを”】。
発達心理学が専門の大手前大学現代社会学部の中島由佳教授は、「私たちの調査では、ニワトリやウサギなどの鳥類やほ乳類を飼育する学校は減少しており、鳥インフルエンザなどが影響しているとみられる。学校での動物の飼育には、思いやりが育まれるなど教育的な効果があることがわかっており、VRも1つの方法になるが、子どもたちが実際に動物とふれあう機会があるとさらによい」と話しています。