「世界禁煙デー」 若い世代への啓発を重点的に

5月31日は「世界禁煙デー」です。
たばこは若いころから吸い始めると特にリスクが高まることから、大学生にたばこの害を伝える呼びかけが大阪・吹田市で行われました。

5月31日はWHO=世界保健機関が定めた「世界禁煙デー」で、厚生労働省はこの日からの1週間を「禁煙週間」としていて、各地で啓発活動が行われます。
これにあわせて、大阪・吹田市では市内にある関西大学で、市の職員が市のマスコットキャラクター「すいたん」とともにたばこの害を伝えるチラシを学生に配布しました。
また、たばこが外見的にも老化を早めてしまうことを知ってもらおうと、吸う人と吸わない人に分かれた40歳の双子の顔を再現した写真も用意して、学生に紹介していました。
若いころから吸い始めるとニコチンへの依存やがんのリスクがより高くなることから、厚生労働省はことしの「禁煙週間」では若い世代への啓発を重点的に行うことにしています。
民法の改正で先月(4月)から成人年齢が18歳に引き下げられましたが、20歳未満の喫煙は禁止されています。
19歳の男子学生は「周りでは吸っている人が多いけど、自分は吸わないようにしようと思う」と話しました。
呼びかけを行った吹田市健康まちづくり室の今井里佳さんは「学生たちに関心を持ってもらえる機会になったのではと思う」と話していました。

【彦根城ライトアップ】。
「世界禁煙デー」にあわせて国宝・彦根城の天守が黄緑色にライトアップされています。
WHOは、毎年5月31日を「世界禁煙デー」と定めていて、厚生労働省も5月31日からの1週間を「禁煙週間」と定め、喫煙が及ぼす健康への影響について特に若者に向けて啓発していく方針です。
こうした中、滋賀県彦根市では禁煙や受動喫煙の防止に関心を持ってもらおうと、5月27日から国宝・彦根城を禁煙デーのイメージカラーの「イエローグリーン」にライトアップしています。
彦根城のライトアップは6月5日までの予定で、日没から午後10時まで行われています。
彦根市では市民を対象に保健師が禁煙に関する相談を随時、受け付けていて、「禁煙デーや禁煙週間をきっかけに多くの人が禁煙に取り組んでほしい」としています。

【近畿各府県の喫煙率】。
たばこを吸う人の割合、喫煙率は減少傾向にあり、厚生労働省の「国民生活基礎調査」によりますと、2019年の時点の喫煙率は全国で18.3%でした。
この喫煙率は地域によって差があります。
都道府県別に見ると、近畿の2府4県では、喫煙率の低かった順に▼奈良が15.3%、▼兵庫が15.7%、▼京都が15.8%、▼滋賀が16.0%、▼和歌山が17.5%、▼大阪が19.1%、となっています。
大阪を除く5つの府県はいずれも全国平均より低くなっています。
▼奈良は全国の47都道府県の中でも最も喫煙率が低く、▼兵庫が次いで2番目、▼京都が3番目に低くなっています。
▼滋賀は6番目、▼和歌山は17番目、▼大阪は34番目でした。
この調査は3年ごとに行われていて、奈良は2013年から3回連続で全国で最も喫煙率の低い県になっています。

【なぜ奈良は喫煙率低い?】。
厚生労働省の最新の調査結果によりますと、奈良県の喫煙率は、男女あわせて15.3%と、全国で最も低くなっています。
県内では、これまで、早くから喫煙のリスクへの知識を深めてもらおうと中高生を対象にリーフレットを配布したり、薬剤師を対象に禁煙のしかたなどを助言する「禁煙支援アドバイザー」の講習会を開催するなど、禁煙や受動喫煙防止を促す取り組みを進めてきました。
ただ、奈良県の喫煙率が全国で最も低くなっている理由について、県の担当者は、「政策がなんらかの効果をもたらしているのかを含め、分析しているところだ」として詳しく分かっていないとしています。