“性別変更で差別”元看護助手女性訴え 病院側謝罪し和解成立

性同一性障害で性別を変えた大阪の元看護助手の女性が、勤務先の病院の上司に男性のような名前で呼ばれるなど差別的な発言をされたと訴えた裁判で、病院側が謝罪し、和解が成立しました。
女性は、上司の発言によって精神障害を発症したとして、去年、労災と認められています。

性同一性障害と診断され、20代で性別の適合手術を受けた大阪の51歳の女性は、3年前、看護助手として働いていた大阪・吹田市の病院で、当時の上司から男性のような名前で呼ばれたり、婚姻を侮辱されたりして差別的な発言をされるなどして精神的苦痛を受け、自殺を図ったとして、病院を運営する法人におよそ1200万円の賠償を求める訴えを大阪地方裁判所に起こしていました。
女性の代理人の仲岡しゅん弁護士によりますと、今月17日、法人側が上司の発言について謝罪し、解決金を支払うことで和解が成立しました。
女性は上司の発言によって精神障害を発症したとして、去年2月、茨木労働基準監督署から労災と認められたということです。
仲岡弁護士は「性的指向や性同一性障害に関するハラスメントは当事者が命を絶つことにもつながると重く受け止めてほしい。職場での適切な対応を求めたい」とコメントしています。

【病院側“コメントできず”】。
女性と和解が成立したことについて、病院側の代理人弁護士は「和解条項があり、コメントすることができない」としています。