豊岡 出石焼の風鈴づくり最盛期

夏の訪れを前に、兵庫県豊岡市の伝統工芸「出石焼」の工房で、風鈴づくりが最盛期を迎えています。

「出石焼」は、豊岡市出石町に伝わる白磁で、町の中心部にある永澤仁さんの工房では、毎年、夏を控えたこの時期、風鈴づくりが行われています。
19日は、ベテランの職人が地元で採れた石を細かく砕き水に溶かした「泥しょう」と呼ばれる液体を型に流し込み、風鈴の原型を作りました。
そして、永澤さんが素焼きした淡い茶色の風鈴に紺色の顔料で、若あゆの模様を一つ一つ丁寧に描いていました。
このあと、風鈴は1300度近い高温で1日かけて焼き上げられると、表面はつやを帯びて真っ白になり、紺色の模様がくっきりと浮かび完成します。
風鈴は、工房や地元の土産物店で販売されるほか、夏になると、近くの出石城跡のお堀端に飾られ涼しげな澄んだ高い音色で観光客をもてなします。
新型コロナの影響で、おととしと去年はつくる数を700個に減らしていましたが、ことしは7月上旬ごろまでに例年並みの1500個をつくりたいとしています。
永澤さんは、「観光客も少しずつ戻ってきました。風鈴の音色で暑い夏を乗り切ってほしいです」と話していました。