関西2府4県 過去最多の感染者

関西2府4県では21日、合わせて642人が新型コロナウイルスの感染したことが新たに確認されました。
大阪で415人、兵庫で153人と過去最多で、関西全体では1日の感染者数としては初めて600人以上となり、各府県は、改めて感染防止対策を徹底するよう強く呼びかけています。

関西の2府4県で21日発表された新型コロナウイルスの新たな感染者は、▼大阪で415人、▼兵庫で153人、▼京都で35人、▼奈良で22人、▼滋賀で10人、▼和歌山で7人の合わせて642人でこれまでで最も多くなりました。
このうち大阪府は415人と初めて400人以上となり、3日続けて過去最多となったほか、兵庫県でも153人とこれまでで最も多くなりました。
21日からの3連休を前に、大阪府では警戒レベルを1段階引き上げているほか、兵庫県も最大級の警戒を呼びかける「感染拡大特別期」に入ったことを宣言し、いずれも飲食店などでの会食は4人までとするなど、対策を徹底するよう呼びかけています。
兵庫県は21日の会見で、急激に患者が増えているとしたうえで、症状のない人が感染させている可能性があるなどとして、厳重な警戒を呼びかけました。

【感染者の急増に専門家は】
大阪府内の新型コロナウイルスの新たな感染者数が過去最多となったことについて、関西福祉大学の勝田吉彰教授は「連日の感染者の増え方を見ていると、いまはまだ山のピークではなく、5合目あたりで、今後も増えていくと考えられる。3連休で関西各地でも人出が多いと聞くが、会食など感染リスクが高い行動が起きることが考えられ、感染者の増加につながることを危惧している」と指摘しました。
また、菅総理大臣が「Go Toトラベル」について、感染拡大地域を目的地とする旅行の新規予約の一時停止などに踏み切る考えを示したことについて、「キャンペーンの見直しで人々の接触の機会が減り、感染が抑えられるという直接の効果と、キャンペーンの見直しが『いまは不要不急の外出を控えてほしい』というメッセージになる効果で、人々の行動が変わっていくという2つの効果が考えられる」と分析していました。
ただ、感染者の減少には、行動の変化から2週間程度、時間がかかるとして、実際に効果が目に見えるのは12月に入ってからになるとしたうえで、「いま私達にできるのは基本的な対策を継続することだ。手洗い、咳エチケット、ソーシャルディスタンスの確保、換気という4点を継続してほしい。冬場にさしかかり、換気がしづらくなる時期だが、効果は大きいのでぜひ継続してもらいたい」と話していました。

【大阪の繁華街では】
大阪府では、21日、過去最多となる415人の感染が確認されるなど感染拡大が続く中、大阪・ミナミの繁華街には、多くの人が訪れていました。
和歌山県から来た30代の男性は「みんな、感染者の増加を気にしているとは思うが、外出もしたいので、マスクをするなど対策をとったうえで、出かけるのはいいかなと思います」と話していました。
美容院に訪れたという大阪市内の女性は「できれば混雑するミナミには来たくなかったが、行きつけの店があるのでしかたなく来ました」と話していました。

【京都の観光地では】
紅葉の名所として知られる京都市右京区の嵐山には、21日、大勢の観光客が訪れ、桂川にかかる渡月橋や商店街での買い物などを楽しむ姿が見られました。
広島県から訪れた20代の女性は「思ったよりも人が多かったです。感染者数が増えていて、不安はありましたが、また旅行ができなくなる前に来たいと思いました。きれいな景色を楽しめてよかったです」と話していました。
また、「Go Toトラベル」を使って京都に宿泊するという滋賀県の20代の女性は「旅行プランを予約してから感染者数が急増したので、迷いましたが、せっかくなので予定通りに来ることにしました。マスクの着用や消毒に気をつけていきたいです」と話していました。
嵐山商店街によりますと21日の人通りはことし4月以降で最も多くなったということです。
嵐山商店街の石川恵介副会長は「桜の時期と5月の大型連休中は人通りがほとんどなく、ずっと苦しい状況でしたが、紅葉の時期に人出が戻ってきたことにほっとしています」とする一方、「お客さんにもマスク着用などを呼び掛けつつ、店側でも感染予防策を徹底していきたい」と話していました。