韓国総領事 日韓関係悪化に言及

太平洋戦争中の「徴用」の裁判などをめぐって日韓関係が悪化する中、大阪に駐在する韓国の総領事が講演を行い、「歴史問題は短時間で解決できるものではない」と述べたうえで、両国の観光客の往来など民間交流の拡大に期待を示しました。

駐大阪韓国総領事館のオ・テギュ総領事は、韓国で新聞記者として日本の情勢をおよそ20年にわたって取材し、去年4月から総領事として大阪に駐在しています。
13日、大阪・北区で開かれた講演会でオ総領事は米朝と南北の首脳会談の実施など朝鮮半島を取り巻く情勢について「対話と平和へのムードに変化したが、日本は冷ややかな目で見ている。半島の平和構築には日本の役割が重要だ」と述べました。
一方、太平洋戦争中の「徴用」をめぐり、韓国で日本企業に賠償を命じる判決が相次ぐなど、日韓関係が悪化していることについて、「両国で過去の問題への認識の差ははっきりしている。この判決は非常に重いもので、歴史問題は短時間で容易に解決できるものではないと日韓両国が認識することが大事だ」と指摘しました。
そのうえで、去年、両国を往来した観光客などの数が1000万人を超えたことを受け、「徴用工の裁判の判決後も、お互いの国を訪れる観光客が増加しているという統計があり、解決を見いだす糸口になるかもしれない」と述べ、民間交流の拡大に期待を示しました。