三次市の須佐神社で夏の訪れ告げる祇園祭

広島県三次市の神社で、夏の訪れを告げる「祇園祭」が行われ、重さ1.8トンの大みこしが地域をまわって無病息災を願いました。

三次市甲奴町小童にある須佐神社の「祇園祭」はおよそ1200年の伝統があり、無病息災を願って毎年この時期に2日間にわたって開かれています。
2日目の15日は、前日別の神社に移された重さ1.8トンの朱塗りの大みこしが長い綱で引っ張られて、200メートルほど離れた須佐神社に戻されました。
およそ500年前に作られた大みこしは県の重要文化財に指定されていて、地域の人たちや参拝者などおよそ120人が「よいしょ、よいしょ」というかけ声にあわせて引っ張りながら地域を練り歩きました。
参加した地元の女性は「最後が1番しんどく、みなさんの力が発揮されているところかなと思いました」と話していました。
須佐神社の近藤伸彦宮司は「雨が降り続く中で不安に思っていましたが、無事に終えることができました。後世に残していくために頑張っていきたいと思います」と話していました。