ボランティアが平和公園で留学生をガイド

被爆の実相を知って平和の尊さを感じてもらおうと、高校生と大学生のボランティアグループが平和公園で留学生をガイドしました。

ガイドをしたのは平和公園を訪れる外国人に英語で被爆の実相を伝える「ユースピースボランティア」として活動する県内の高校生や大学生およそ100人です。
30日、広島大学で学ぶ16か国、27人の留学生と一緒に公園内の遺構や慰霊碑を巡り、歴史的な背景やそこに込められた思いを説明しました。
「原爆ドーム」の前では戦後、つらい記憶を呼び起こすとして建物を取り壊すべきだという声もある中で保存が決まったことを紹介しました。
また「原爆の子の像」の前ではモデルとなった佐々木禎子さんは12歳で白血病で亡くなり、死後、国内外からの寄付で像が建てられたことを説明していました。
ナイジェリアからの留学生は「過去から学ぶことができるのでドームを保存することはすばらしいことだと思います。平和を広げようと努力する大切さを学びました」と話していました。
ガイドをした大学2年生は「被爆の経験はないですが、若い世代が率先して次世代に平和の大切さを伝えていくことが大切だと思います。外国の人が多く来ているのでぜひ知ってもらいたいです」と話していました。