イズミの売り上げ増 価格を抑えた食品強化

西日本で「ゆめタウン」などを展開する「イズミ」のことし2月までの1年間の決算は価格を抑えた食料品の品ぞろえを強化したことなどから売り上げが前の年の同じ時期より2%増えました。

イズミが発表したことし2月までの1年間のグループ全体の決算は、売り上げが前の年の同じ時期に比べて2.4%増えて4711億6600万円、本業のもうけを示す営業利益は前の年より6.6%減って314億2500万円となりました。
これは、新しい店舗の出店でコストが増えたものの、二極化する消費者のニーズに応えるため、価格を抑えた食料品の品ぞろえを強化したり、付加価値をつけた独自のブランドの総菜や衣料品などを新たに販売したりして、売り上げを伸ばしたということです。
一方、ことし2月のサイバー攻撃によるシステム障害の影響で、一時的に食品売り場の一部で品薄状態が続いたため、2月だけでおよそ3億円の営業利益の損失があったと発表しました。
また、システム障害の業績に与える影響が見通せないとして来年2月までの1年間の業績予想の発表を見送りました。
イズミの山西泰明社長は「客が値上げに対して限界に来ていおり、いままで以上にインフレへの対応が厳しくなっている。複数の店舗を集中的に出店して物流費を抑えるなど原価低減に取り組みたい」と話していました。