広島駅新駅ビル 路面電車高架の橋桁設置 駅前の風景変わる

来年春の開業を目指して建設が進められている、JR広島駅の新しい駅ビル。その2階部分に路面電車が乗り入れるための高架の橋桁を設置する作業が、16日夜、報道陣に公開されました。

JR広島駅の新しい駅ビルには、利便性を高めるため、2階部分に広島電鉄の路面電車が乗り入れる計画で、16日夜から17日未明にかけて、高架の橋桁の一部を設置する作業が報道陣に公開されました。
今回設置されたのは、広島駅前交差点の上を南北に横断する長さおよそ43メートル、横幅およそ10メートルの橋桁で、巨大な台車に乗せられて、およそ50分かけて駅側に移動して予定の位置に設置されました。
深夜の作業にもかかわらず、沿道には多くの人が詰めかけ、広島駅前の様子が大きく変わる瞬間を、カメラに収めるなどしていました。
路面電車が乗り入れる高架は年内にもすべて完成する見込みで、新しい駅ビルの開業と路面電車の新ルートの運行開始は来年春を予定しています。
工事を請け負っている広電広島駅JV工事事務所の平井修副所長は、「橋の1つを無事に架けることができ、完成に向けた大きな1歩となった」と話していました。