広島市安佐南区の土砂災害被災地 全国の防災関係者が視察

本格的な大雨の時期を前に、10年前、広島市で77人が犠牲になった土砂災害の被災地を全国の防災関係者が視察し、避難の大切さなどを学びました。

この見学会は国土交通省が県内2か所で開き、このうち10年前の2014年に土砂災害が相次いだ広島市安佐南区の八木・緑井地区を回るコースには全国の自治体の防災担当者など43人が参加しました。
参加者は災害のあとに整備された砂防ダムやその周辺を見学し、国の担当者から、この地区では当時危険な渓流の近くに多くの家が建っていて、渓流を流れ下った土砂で流されて被害が拡大したと説明を受けました。
このあと去年、被災地に開館した広島市豪雨災害伝承館を視察し、被災者のインタビューの映像などから適切に避難をすることの大切さを学んでいました。
参加した大分県砂防課の吉崎寛士さんは「70人もの方が亡くなられたと聞いて、逃げることの大切さを理解してもらうことの大切さを感じました」と話していました。