新サッカースタジアム 70キロ棒落下で現地調査

11日、広島市の新しいサッカースタジアムでチームの旗などを吊り下げていた重さ70キロのステンレス製の棒が観客席に落下した事故で、施設を所有する広島市などが現地で調査を行いました。

11日、広島市中区の「エディオンピースウイング広島」で行われた女子サッカーの試合中、バックスタンド側の屋根の下にワイヤーでつり下げられていた長さ15メートル、重さ70キロのステンレス製の棒が、ワイヤーとともにおよそ40メートルの高さから観客席に落下しました。
落下したバックスタンド側の席には観客を入れておらず、けが人はいませんでした。
12日は午後からスタジアムを所有する広島市や指定管理者となっているサンフレッチェ広島、それに建設に携わった大手建設会社の担当者などおよそ10人が現場の状況を調べました。
12日の調査では、落下した棒をワイヤーで上げ下げする電動型の巻上機に動作不良がなかったかや巻上機の中の部品に損傷がないかなどを確認したということです。
また、棒が落下した付近の座席を確認したところすった程度の損傷しかなく、座席に大きな被害はなかったということです。
広島市とサンフレッチェは今回の調査を踏まえて落下の原因を詳しく調べることにしていて、今月15日に予定されているJリーグの試合は同じ場所に旗を掲げないなどの対応を取って開催される予定です。