サミットを前に 政策提言行う若者が被爆者団体と意見交換

G7広島サミットからまもなく1年がたちます。
6月、イタリアで開かれることしのサミットを前に、核兵器廃絶を求める被爆地の声を届けようと、若者と被爆者団体が広島市で意見交換を行いました。
6月、イタリアで開かれることしのG7サミットに先立ち、世界の市民団体がサミットに向け政策提言を行う「C7=市民社会サミット」が5月、ローマで開かれます。
その「市民社会サミット」に参加する市民団体の若者が、被爆地の声を提言に反映させようと、9日、広島市で被爆者団体と意見交換を行いました。
この中で、被爆者団体側からは「79年前の8月6日に何があったのか、広島からの強い叫びを伝えてほしい」とか、「紛争が多い中、互いに助け合っていくことを広島から訴えてほしい」といった意見が出されました。
また、「核兵器について自分たちの命の問題として各国首脳がどこまで取り上げるか不安が残る」として、ことしのG7サミットでも「核軍縮・不拡散」の議論が行われるよう働きかけてほしいという要望も出されました。
会を主催した核政策を学ぶ若者グループ「カクワカ広島」の高橋悠太共同代表は「まだまだ被爆の実態が知られていないという危機感をできるだけ詳しく丁寧に伝えることが重要だと感じた」と話していました。