平和記念式典 平和公園全体の入場規制を強化

ことしの「原爆の日」の平和記念式典で、広島市は、原爆ドームを含めた平和公園全体について、午前5時から午前9時までの間、入場を規制することを決めました。

広島市は、去年行われた平和記念式典に対応していた職員が、デモ活動をしていた人たちに暴行されたとする事件を受け、再発防止のため、ことしの平和記念式典の入場規制を強化すると発表しました。
具体的には、これまで入場規制を行っていなかった原爆ドームを含めた平和公園全体が8月6日の午前5時から午前9時までの間、入場規制の対象となります。
規制範囲への入場については▽手荷物検査が必要となるほか、▽マイクや拡声器、それに横断幕などの持ち込みや▽ゼッケンやたすきなどの着用、▽大きな音を発するなど式典の妨げになると判断される行為が禁止されるということです。
また、各国の大使や政府関係者などが参列する原爆慰霊碑周辺のメイン会場では、周辺に高さ1メートル余りの鉄の柵やこれまでより感度の高い金属探知機のゲートも新たに設けるということです。
広島市市民活動推進課は、「安心・安全に式典に参列してもらうため、規制範囲を広げることにした。市民のみなさんには、公園内の通行などで迷惑をかけることになるが理解と協力をお願いしたい」と話しています。