県立安芸南高校の教諭 不適切な言動・指導で県教委調査

広島市にある県立安芸南高校の男性教諭が、授業や部活動の中で複数の生徒に不適切な言動や指導を繰り返し、高校から報告を受けた県教育委員会が調査を行っていることが分かりました。

これは、広島市安芸区にある県立安芸南高校が、ことし3月、一部の保護者を対象にした説明会を開き、明らかにしたものです。
それによりますと、高校に勤める男性教諭が、昨年度、授業や運動部の活動の中で複数の生徒に対して、苦しめるような言動や不適切な指導を繰り返し行っていたということです。
複数の生徒が去年の夏以降、この教諭の指導などについて苦痛や不信感を訴え続けたことから、高校は生徒や教諭を対象に聞き取りを行うとともに、この教諭を部活動の指導から外したほか、授業については監視のために別の教諭も一緒に配置するなどの対応を取ったと説明しています。
高校は重大な事案として去年12月、県教育委員会に報告し、ことし3月の説明会で参加した保護者に対して「心配や迷惑をおかけした」などと謝罪しました。
保護者の中からは「説明会はすべての保護者を対象にしたものではなく、学校側は説明を尽くしていない。適切な再発防止策がとられているとも思えない」といった声があがっています。
これについて安芸南高校は、県教育委員会と連携して調査や対応を進めているとしています。
また、県教育委員会は、この教諭の指導が不適切かどうかを含め慎重に事実確認を行っているとしています。