宮島 包ヶ浦の宿泊施設誘致構想めぐり協議会初会合

宮島にある自然公園に新たな宿泊施設を誘致する構想をめぐり、廿日市市で地元住民を交えた協議会の初めての会合が開かれ、今後、自然公園のあり方について市と住民が案を持ち寄って議論することになりました。

廿日市市は、宮島の東部にある宮島包ヶ浦自然公園の市有地に、平均の客室単価が10万円以上の宿泊施設を誘致しようと事業者の公募に向けた準備を進めていますが、住民などでつくるグループは構想に反対する署名活動を進めています。
こうした中、2日、宮島で市と地元住民による協議会の初めての会合が開かれ、地元の観光協会や商工会の会長など住民の代表5人と、市の幹部3人が出席しました。
会合は非公開で行われましたが、市によりますと、キャンプ場など自然公園内にある現在閉鎖中の施設は老朽化し、利用者が落ち込んでいる現状について共有したということです。
今後は、自然公園のあり方について住民側も案を持ち寄って幅広く議論することが確認されたということです。
会合に出席した村上雅信副市長は「住民の不安や疑問をできるだけ解消しながら進めていくことが前提で、皆さんが安心できるものに着地することが理想だ」と話していました。